平成14年1月8日 Vol 33
年賀状
 年賀状というのは、どうしてこういつもうまくいかないんだろう。
 きっと来るだろうからと思って出した人からは来ないで、思いもしなかった人から来たりする。そういうのが必ず、何枚かある。ことしもあった。
 年賀状について、父ちゃんはこう決めている。ずっと付き合いが続いていて毎年年賀状をくれる友人や、昨年お世話になった人にはこっちから出す。毎年、自分で版画をつくり、必ずひとこと書き加える。自分がそうやっているからか、印刷だけのものは、もらってもちっともうれしくない。営業がからんだものも嫌い。だから、これには返事を書かない。賀状だけの付き合いは避けたいのだけれど、なかなか切れない人もいて、そういう年賀状にはいつも頭を悩ます。                                                                     
年始
 元旦。朝からの酒に酔っぱらって炬燵で寝ているところへ、佐藤さんから電話。「なんばしよっと。遊びに出てこんね」。師匠の誘いじゃ断れない。1本下げて、年始の挨拶へとことこ。
走り初め
 2日。炬燵に入って、テレビで箱根駅伝。すぐ感化される父ちゃん。見終わってから、「さあ、おれも走るぞ」。尾戸の山道を走り初め。3日も同じく。
  
仕事始め
 4日。ウニ漁。コンテナ1杯。よくもなし、わるくもなし。午後からウニむき。夜はウニでイッパイ。
初訪問者
 5日。ナマコ漁。風が強いので湾内で捕る。まずまずの釣果。ナマコは、ウニと違って、あとの処理がいらないので楽。いけすに生かす。
 午後、友人のヤン(ベルギー人)が、彼女を連れて遊びに来る。正月休みを利用して来日し、彼女と九州観光をしている途中、立ち寄ったのだとか。金子農園ファンで、昨年は両親を連れてきた。一泊する。ことしも、無料民宿初営業。
 
初荷
 6日。味彩市へウニを出荷。11パック持っていく。たちまち完売。
 日曜日なので、漁は休む。
 「日曜ぐらい、休まなくっちゃ」。
 「いつも休んでるじゃない」。
 「そんなことねえだろう」。
 「カゴでも見てきたら。何か入ってるかもよ」。港へ行ってカゴを上げたら、メバルがバシャバシャ。大漁。
 「わたし、ちょっと佐世保まで出掛けてくるから、そのメバルさばいておいてくださいね」。母ちゃん、すぐ宿題を出すんだから。
 で、さばく。年末に石綿が送ってくれた小出刃のなんとも切れ味がいいこと。
七草粥 
 7日。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
 春の七草を畑から採ってきて、七草粥。
 ただし、ホトケノザだけなかったので、ネギで代用。
 正月の暴飲暴食で疲れた胃をいやし、1年間の無病息災を願う。
 「ことしも、健康でありますように」。パン、パン!