平成14年3月21日 Vol 42 | |||||||||||
『人生自分流』 NHKBS2の4月からの新番組、『人生自分流』の取材班が東京からやってきた。 17日から24日まで8日間、例によって、朝から晩までびっちりマークされる。 「もう、いいよ。勘弁してよ」と思うんだけど、いまはすべて流されるまま、「来る者は拒まず」で暮らしているので、押し切られ、また取材を受けてしまった。 ♪「目立たぬように、 はしゃがぬように、 似合わぬことは無理をせず…」 河島英五を風呂場でうなり、「ま、いっか」は、いつもの台詞。 実は、はじめの取材依頼のとき、敵は、「20代の素敵な女性ディレクターと、NHKの女性アナウンサーがリポーターとして伺います」と言ったのだよ。これで、父ちゃん、コロッといっちゃった。 「んなら、ま、いっか」 ところがだ。やって来たのは、男のアナウンサー。こういうのってありかい。おい、NHK、きたねえぞ。 昔、ヒッチハイクがはやった頃、若い女性が手を上げたので車を止めると、物陰から連れの男が出てきたなんて話があったが、それと似た手口じゃねえか。 ♪「人の心を見つめつづける 時代おくれの男になりたい…」ってか。 放映は、4月24日(水)午後7時30分〜55分だそうです。 |
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桜開花 3月19日、東京より遅れて長崎でも桜が開花。庭の桜もちらほら開き始めた。 桜を見ると思い出す。桜吹雪の舞う中を、琴海町へやって来た。あれは8年前。そうだ、もう8年もたつんだよな。 いまでは、いっぱしの百姓、そして漁師だと威張っている。いや、威張っちゃいない。威張れるほどのもんじゃない。 でも、まったく後悔もしていなければ、一度だって帰りたいと思ったことはない。 テレビの取材でも、そうしゃべった。 |
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卒業式 地元の尾戸小学校から、卒業式に招待されて行ってきた。 招待状には、「卒業証書授与式」と書いてあった。いまどきは、そう言うのだろうか。 自分の子供たちの卒業式にも行ったことがないので、詳しいことは分からない。 そういえば、ホタルの光も、仰げば尊しも唄わなかった。「翼をナントカ…」と唄っていた。 卒業生は11名。みんな保育園の頃からの顔見知りなので、少しうるっときた。 「自分の子供だったらぽろっときたかな」と思った。 それにしても、背広を着たのは何年ぶりか。もう、背広が似合わない。 |
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『志の人』 尾戸小学校の生徒はほぼ全員顔見知りだが、先生ともなぜか知り合いが多い。父ちゃん、地域の人との交流が深いからな。 その先生のなかのひとり、Mさんは、今時珍しく、(と言ったら怒られるか)熱心な人で、ある『塾』に通って自分を磨いている。その塾からの研修修了文集で、「志の人」をインタビューして文章にまとめるという課題を出されたとかで、数ヶ月前、父ちゃんのところにやって来た。文章を見てくれというのだと思ったら、そうではなくて、父ちゃんが、「志の人」なのだと言う。 これには、びっくりしたぞ。なにせ、「志の人」だからな。「死の人」じゃないぞ。 で、その出来上がった分厚い文集をいただいた。 時代おくれの男が、大勢の志の人の、末席を汚していた。 |
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『たくさんの愛をありがとう』 末席を汚すと言えば、もうひとつ。 『たくさんの愛をありがとう』という、なんとも恥ずかしい題名の本が、この度、朝日新聞社から発刊された。 朝日新聞「声」欄の感動的メッセージ集というものだが、この本のまさに末席、最後のページに、父ちゃんの「感動的メッセージ」が載っている。 ま、本屋に立ち寄ったついでに、もし忘れなかったら立ち読みでもしてください。でも、あらかじめお断りしておきますが、読んで感動しなくても当局は一切関知致しません。 |
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刺し網漁解禁 3月20日、ことし初めての刺し網漁。 実は15日から解禁になっていたのだけれど、魚影が見えないので、漁に出るのは控えていた。 それを、どうしてもやってくれと言うので、(NHKが)、「やっても捕れないから」とぶつぶつ言い訳しながら仕方なくやりました。ハイ、結果はテレビで見てください。だから、おれはやりたくないって言ったのにさ。 |