平成14年7月15日 Vol 54
抜糸
 大変お騒がせ致しました。ヤギの角で目を突っつかれて手術した母ちゃんは、無事、抜糸を済ませました。まぶたと眼球を7〜8針縫ったようですが、担当医師に寄れば、おそらく視力障害はないでしょうとのことです。本人は、「まだ、目がゴロゴロする」などとわがままを申しておりますが、娑婆には復帰して平常勤務しております。一時は、「駄目」になるんじゃないかと心配しましたが、まずは目でたし、目デタシ。
 素早く病院へ運び込んだ父ちゃんの初期対応がよかったのだと威張っていたら、「お前の還暦の厄をかぶってるんじゃ」と、佐藤さんの母ちゃんからガラれました。
 「足を骨折し、目を怪我。これはお払いをすべきです」と言ってきたのは夢田舎の本條君。正月に地元の八幡神社と、長崎のお諏訪さんへお参りしたんだけど、お賽銭が50円ではやっぱ少なかったのかなあ。
 「お前が何もナシで、君ちゃんばかり怪我をするのはバランスが悪すぎる。来週、仲間を集めてビールを飲みながら、このモンダイを緊急協議する」とは、高校時代の悪仲間。
 このほか、お見舞いメールを沢山いただきました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
 追伸。まだ、お見舞いの夕張メロンが届いてない方が何人かおります。
人生の楽園
 テレビ朝日の人気番組、『人生の楽園』が本になった。
 「新しい生き方の提案」という副題がついて、7月15日、講談社から発刊された。定価1600円。
 いままでの放映分の中から7組がピックアップされて紹介されている。父ちゃんは、トップバッターだ。
自家製ハチミツ
 ハチミツ採りのことは前にも書いたが、あれは知人の養蜂家が飼っている蜂の蜜を手伝いついでに採らせてもらったもの。しかも、それは西洋蜂。
 ここで紹介する自家製ハチミツというのは、わが家で飼っている日本蜂(和蜂)のハチミツ。
 実は、3年ほど前にも和蜂を飼っていたのだけど、蜜を採る直前に蜂に逃げられ、悔しい思いをした経験がある。そこで今度は慎重に構え、和蜂の師匠を呼んで見てもらった。なにせ、和蜂のハチミツ採りは初体験。
 はっきり言って、これは感動もんであった。どう感動したかは長くなるので省くが、西洋蜂のハチミツ採りとはぜんぜんやり方が違う。ひとことで言えば、すべてが素朴。
 1箱から約6kgの純生ハチミツが採れた。残った蜜ろうで、ローソクづくりに挑戦しようと思っている。なんだって、やってみるのだ。
そして蜂は消えた
 ハチミツを採った翌朝、書斎で書きものをしていると突然、窓の外でブワーンという大きな怪しい音。前にも一度聞いたことがあるのですぐに分かった。「あっ、蜂が逃げた」。
 窓を開けると、空中に何万匹ものミツバチが羽音を立てて飛び交っている。急いで外へ飛び出し、バケツに水を汲んできてひしゃくで蜂にかける。水を掛ければ飛べなくなって近くの木にとまると聞いていたのを思い出したからだ。案の定、蜂の群はすぐ近くのミカンの木にとまった。右の写真がそれだ。スゴイだろ。これ、ぜんぶ、ミツバチだぞ。  
 もとの巣箱はもぬけの殻。1匹の蜂も残ってない。あわてて師匠に電話をして、対策を聞く。「杉の板で作った新しい箱を用意し、夕方まで待って、その箱に追い込め」とのこと。材木屋へ走り、杉の板を買ってきて箱を作る。そして、午後から地域の寄り合いに顔を出し、夕方帰ってきたら、なんと、きれいさっぱり、蜂は消えていた。ミカン園をつぶさに見て歩いたが影も形もなし。母ちゃんと二人、へなへなと縁側にへたり込んでしまったのだった。
悪友列伝
 『田舎暮らし狂想曲』の新しいコンテンツ。『悪友列伝』、読んでいただけただろうか。
 上記『人生の楽園』にも登場する「はまちゃん」が、バカトモ1号だ。
 笑ってしまったのは、この悪友列伝の第1回目を書いてサイトを転送した直後、その張本人のはまちゃんが、「おーっ」と言って現れた。まだ昼間、公用車で入ってきて、「こんどの土曜日、サメを釣りに行こう」と言う。160kgのサメを佐世保沖で釣ったという新聞記事と、それを報じたテレビニュースのビデオ(局から強引に取り寄せた)を持ってきて見せる。
 サメ釣りは延期になって、日曜日、ペーロン大会の会場へ顔を出すと、収入役が飛んできた。「金子さん、また笑わせてもらいましたよ」「何ですか」「はまちゃんの記事ですよ」「あれっ、よく分かったですね」「いや、はまちゃんがプリントして配ってるんですよ」。けなしたつもりが喜んでる。これぞまさしく、はまちゃんの真骨頂。