平成15年2月26日 Vol 75
牡蠣の養殖 
 2月17日、牡蠣の種をイカダに吊す。
 アコヤ貝につけられた牡蠣の種を漁協から購入し、ひもで3枚ずつくくり、それを76本吊した。
 佐藤さんと一緒に1俵購入したので、ひとり半俵。計228枚ということ。1枚にガバッとつくから、まあ、どれくらいになるのか。収穫の秋が楽しみ。
 昨年は、吊したのが3月で種も5ミリくらいだったので全体に小振りだったが、ことしはすでに5〜7センチくらいのものを一月早く吊したので、秋には大振りの牡蠣がとれる、はず。
 海のミルクと言われる牡蠣、生でも、焼いても、フライにしても、うまいもんねえ。
 気持ちよく食べられるまでには結構、手間がかかるけど、海から上げたばかりの牡蠣は絶品。きょうも、庭で炭火焼きにして36個食べたけど、こたえられないうまさ!
 白ワインを下げて、遊びに来ない? あと残りわずか。早く来ないとなくなっちゃうぜ。
千客万来
 2月18日、埼玉からMさんが来る。
 19日は熊本からNさん、22日には福岡からTさんが来た。
 みんな初めての人。テレビで見た、雑誌で見た、ホームページで見た、ということで訪ねてきた。  Mさんは、田舎暮らしを計画している。そのための勉強もしていて、わざわざうちへ訪ねてきた。またひとり、弟子ができそう。
 Nさんは、すごい。バンブー・アーチストを名乗る芸術家。竹に魅せられて、竹に生涯をかける熊本の「仙人」といった感じ。作品を見せてもらったが、「スゴイ!」の一言。竹細工でも竹人形でもない、バンブー・アート。いずれどこかで目にすると思う。
 Tさんも、初対面なのに、ジャック・ダニエルの「マスター」を下げてきたから、スゴイ。
 わざわざ福岡から牡蠣を買いに来てくれた。殻つき牡蠣を食べたいと思っていたが市販のは怖くて買えなかったのだとか。お土産くれたから金はいらないと言ったのに、どうしてもと譲らないので、それじゃ1カゴまるごと千円だ。
ビニールハウス  
 2月21日、2棟目のビニールハウスがやっと完成。
 下が岩盤なので支柱が突き刺さらず苦労した。いびつになったが、まあ役には立つだろう。
 経営規模拡大で売り上げ倍増を狙う?
 いや、近所の人からお古をもらったので、自家用野菜を植えるだけ。
 モズク漁がなかなか始まらないので、この頃はずっと百姓ばかり。 
接ぎ木
 21日、佐藤さんに接ぎ木をしてもらう。
 トサブンタンをミカンの木に、ゴールデンキウイをキウイに、ジャンボ柿(イサハヤ)を柿の木に。
 接ぎ木はいままでにも何回か佐藤さんにやってもらっているので見ているが、結構、技術がいる。元の木をばっさり切り落とすので勇気もいる。でも、こんどは自分でやってみよう。もう分かったぞ。もうできる、と思う。多分。
もみがら燻炭
 2月23日、もみがら燻炭が畑にいいというので、焼いてみた。
 知り合いの鉄工所で一斗缶をもらってきて、燻炭器をつくる。
 (お前、何でももらってくるんだな。ハイ、すみません)
 一斗缶の横四方に穴をあけ、上部に煙突をつける。煙突は去年、友だちからもらってとってあった。(すみません)。
 薪を燃やし、もみがらをその燻炭器のまわりに積み上げる。もみがらは、隣町のもみすり屋さんからもらってきた。(ハイ、すみません)
 火がもみがらに十分行き渡ったのを見計らって燻炭器をはずし、あとはもみがらが自力で黒く焼けるのを待つ。初めてにしてはいいもみがら燻炭ができた。たい肥に混ぜて畑にまく。無農薬の元気な野菜ができる、はず。  
確定申告
 2月24日、確定申告をする。一応、人並みに。
 たくさん稼ぐ人は苦労も多いみたいだが、少ししか稼がないで貧乏がカクテイしている金子農園はぜんぜん、シンコクじゃない。毎年、すぐ終わる。すぐ帰れる。貧乏人は気楽でよか!