平成15年3月7日 Vol 76
ハウステンボス破綻 
 2月26日、ハウステンボスが会社更生法の適用を申請。破綻した。営業は続けるとのことだが、長崎観光のメッカだっただけに、関係者は大変だろう。父ちゃんは、テーマパークとやらにはまったく興味がないので別に困ったりはしないけれど、それより、ハウステンボスに勤めている友人がいるので、そっちが心配。何人かはすでに昨年のうちに、希望退職やらなにやらで辞めているが、残った友だちはどうなるのか。つらいだろうな。
寅さんのカバン
 会社勤めをしていると、つらいことがたくさんある。辞めたいと思っても、いろいろあってなかなか踏ん切りがつかない。脱サラして田舎暮らしをしたいという人が、うちにも大勢訪ねて来るけど、みんな口をそろえてそう言う。
 父ちゃんなんか、パッと辞めちゃったから、うじうじしている男を見るとじれったくなるけど、まあ、みなさんそれぞれ事情がおありなんでしょう。
 父ちゃん、「男はつらいよ」などと嘆くのは好きじゃないが、寅さんの、『男はつらいよ』は大好き。テレビで放映するときは、何をさておいても見る。ずっと昔からそうだった。歌も好き。
 「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です…」 もう、あれを聞いただけでシビレてしまう。
 「おーれが いたーんじゃ およーめにゃ行けぬ…」 軽トラを運転していると、いつの間にかこれを口ずさんでいる。
 そして、ついにやってしまった。何を?って。寅さんのカバンですよ。前からどうしても欲しくって、ハイ、買ってしまったのです。ナマコの金が入ったので、つい我慢できずに。愛しいので毎日、抱いて寝ています。カバンと寝るなんて、この年になるまで考えてもいませんでした。「いつまでもそうしていなさい」と君子さんに言われたので、しばらくはそうするつもりです。そして、そのうち旅に出ようと思います。どこがいいかなあ。
 ついでに、「男はつらいよ」のピアノ譜も買ってしまいました。 
弟子  
 縁側でカバンを磨いていたら、弟子のY夫妻がひょっこり現れた。琴海町にもう土地を買って、伐採を始めている。まだ会社は辞めてないので、週末だけ通ってきての作業。見晴らし抜群の土地に、自分で石の家を建てると張り切ってる。
 石の家を建てている知人がいるので連れて行ったら、コーフンしてた。若いから楽しみ。
 帰ってきて庭で牡蠣バーベキュー。途中、雨が降ってきたので玄関先に移動して、やがて暗くなったので炬燵で飲み直し。話が盛り上がってウイスキー1本と焼酎1本が空。しかし、どうでもいいけどよく飲むやつだ。
桃の節句
 3月1日、桃の花を直売所の味彩市へ出荷。完売。翌2日も、きれいに。
 桃の節句を前に、よく売れた。
 気をよくして、4日にネコヤナギを持って行ったら、ひとつも売れずぜんぶ残った。結構大きめの枝5本を束にしてたったの100円なのに。
 金子花屋も、楽じゃないっす。 
石窯づくり
 君子さんがやいのやいのとせっつくので、重い腰を上げて、石窯づくり。パン用の石窯だ。ついでに薫製用の窯と、餅つきのときなどに使う窯もつくり替え。完成すれば3重連の窯になるが、まだ耐火レンガが手に入らないので、とりあえずは土台だけ。どこかに耐火煉瓦落ちてないかなあ。
 畑から石を掘りだして一輪車で運んでいたら、このところずっと続いている左肩痛と、右ふくらはぎ痛、右アキレス腱痛がさらにひどくなってしまった。
旬の田舎料理
 わけあって独り暮らしをしているJ君がふらっとやって来て、いっとき遊んでいった。帰り際、一言。「金子さんのホームページの、料理の写真、あれだけはゼッタイ見ないようにしてます」
 そうか、そうか。じゃ、2月の5つ星のベスト5をまとめて見せちゃおう。
 左から右へ、生牡蠣のサルサソース、餃子鍋、牡蠣雑炊、生ウニ丼、炭火焼き牡蠣。