平成15年4月8日 Vol 79
お花見 
 3月29日(土)、入り口の金子道にござを敷いて、君子さんと二人でお花見。満開の桜と海を眺めながら、弁当を広げる。あり合わせの手づくり弁当だが、桜の下でなら、たくわんが玉子焼きになる。ポカポカ陽気で、まさに春らんまん。
 いいねえ、と言いながら赤い缶の発泡酒を飲んでいたら、郵便屋さんがきて、「よかですねえ」。
 「いっぱい、やっていきなよ」と誘ったが、「いや、勤務中ですから」と手を振る。「局長には黙っててやるからさ、大丈夫よ、一杯くらい。だいたい、こんないい日に働いてちゃいけないよ。人間、だめになっちゃうよ」
 
 昼間から飲めば、効く。
 眠くなる。畑を耕すのは明日にしよう。なーに、急ぐことはない。
 そのままござの上にごろんと転がって昼寝だ。二人で昼寝。郵便屋は来ちゃったからもう、誰も来ない。 
網修理
 30日(日)、寒いからと先送りにしていたナマコ網の修理をする。でっかい穴が開いている。小さい穴もいくつか。虎穴に入らずんば大漁がないので、どうしても無理をする。瀬の際ぎりぎりを攻めるから、網も破ける。その代わり、ことしはたくさん上げた。来年のために、ていねいに繕う。
 コノシロ網も修理する。これも穴だらけ。
 「網はぼろぼろになるまで使って、だめになったら捨てて新しいのを買う。いちいち修理なんかせん」という人がほとんど。でも、父ちゃんは、修理して使う。師匠もそうしている。そう教わった。つくづく、いい師匠についてよかったなと思う。
 春の味覚
 4月3日(木)、ワカメをとってくる。カゴを上げたら、メバルが8匹入っていた。よしよし、これで今夜のおかずは確保できたぞと、ほくそ笑んでいたら、Kさんがコンブがとれたと言って持ってきてくれた。ライラックが欲しいというのでMさんともうひとりのMさんにわけてやったら、ふたりからチヌ(クロダイ)と舌平目とタケノコをもらった。夕方、姫路のKちゃんからイカナゴのくぎ煮、三浦のソエジマからマグロが届いた。
 どうなってるんだ。
 こんなぜいたく、してていいのか。  
入学式
 8日(火)、尾戸小学校の入学式。町長でも議員でも区長でもないのにお呼ばれ。去年は丁重にお断りしたが、2年続いてはさすがに断れず、行って来た。
 新1年生、5名。
 可愛らしい入学式。君が代を歌ったあと、校長先生が、「好きなことを見つけて欲しい」「きちんと挨拶できる子になって欲しい」と、ふたつのお願い。そして、在校生全員で歓迎の歌を。
 ♪1年生になったら、1年生になったら、ともだち100人できるかな〜。
 なかなか、いい入学式だった。
 でも、歌を聴きながら、思った。「ともだち100人は無理だよなあ」
 だって、全校生48名なんだぜ。  
旬の田舎料理
 3月の5つ星のなかの選りすぐり。
 玉子かけご飯、タラの芽の天ぷら、もずく、タケノコ、アスパラのバター炒め。