ながさき県民の森 インタープリター会


県民の森インタープリター会 活動の歩み

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<県民の森インタープリター会 発足の経緯と目的>

 長崎県民の森は昭和43年3月に開園したのち、平成2年度から10年度にかけ9年の歳月と 約58億円の事業費を投じて、現在の西日本有数の施設と規模を持つ森林公園に生まれ変わりました。
 この大掛かりな施設整備が終わる平成10年度から3年間、本庁(当時林務課)で県民の森の 運営を担当してまいりましたが、当時順風満帆に見えた県民の森も、ひとつだけ気になることがありました。
 それは、全国のほとんどの施設が新しいうちは物珍しさも手伝って来場者は飛躍的に増加しますが、 日が経つにつれて急激に減少するということです。

筑紫石楠花

 ちょうどその頃巡りあったのがインタープリターの第一人者である「山本幹彦さん」と山形 県民の森である「源流の森」です。
 山本さんは環境省のレンジャー研修の講師をはじめ全国的に活躍されている有名な方ですが、 ながさき県民の森インタープリター第1期生に対して、長崎市内のホテルで山本さんに講演をして頂きました。
 この講演の内容はその後の県民の森インタープリターの理念の基になったと考えています。

 愛知の森林環境教育研修会に山本さんが講師で来られるということで、研修に参加した後、 夜に部屋まで押しかけ「少ない予算しかないが長崎で講演会をしてもらえないか」と延々と 3時間以上お願いしました。

 また、県民の森インタープリターのお手本である「源流の森」は国内の県民の森で初めて インタープリターを設置した森林公園で、施設(ハコモノの魅力)ではなく、ごく普通の森林を フィールドにしてまさに「人が人を呼ぶ」(ヒトの魅力)活動を実践しています。
 一度訪ねたことがありますが、山奥の大変不便な場所にあるにもかかわらず、インタープリターに 会いたくて多くのリピーターが県内外から来られていると聞きました。

御用堤

 このような事例を参考にしてインタープリター養成のための予算をどうにか確保し、 平成12年度に講演会と募集、研修会ののち全国2例目となる記念すべき第1期のインタープリターが誕生しました。 同時にインタープリター会が発会しました。

 改めて説明する必要もないかと思いますが、「インタープリター」は一般的には「通訳」の ことを言いますが、県民の森では樹木や虫たちや草花たち自然界の「ことば(メッセージ)」を 「分かりやすく人々に伝え、自然とのふれあいを通じて喜びや感動をわかちあう人のこと」を言います。
 学術的な知識も確かに大切なツールですが、最も大事なことは「先生」と「生徒」ではなく、 同じ立場で接しつつ「自分も大いに感動し楽しむ」ことだと思っています。

森林館 水車小屋


<インタープリター会の歴史>

インタープリター会活動経緯
年度来歴 人数主要な行事・活動
2000年
・インタープリター養成のための予算化
・インタープリター募集(第1期生)
・インタープリター研修会開催(第1期生)
・インタープリター第1期生登録(32名)
・インタープリター制度発足
・インタープリター会発足/初代会長選出
(2001/3)
32
・インタープリター講演会開催
2001年
・インタープリター募集/研修会開催
(第2期生)
・インタープリター第2期生登録(28名)
・第1回総会開催
・インタープリター会規約制定/発効
40
・シャクナゲ鑑賞会・総会
・県民の森行事をサポートする形態での活動開始
(森林散策、自然観察、木工教室、夏休みの施設利用者の要請対応など
・「冬芽観察とウォーキング」開始、以降毎年開催
2002年
・インタープリター募集/研修会開催(第3期生) ・インタープリター第3期生登録(23名)
76
・自然観察、オリエンテーリング・ウォ-キング、ネイチャーゲーム、木工、天文の各専門部での活動開始/インタープリター会独自の活動開始
・冬芽観察とウォーキング
・「ハム作り」合宿
2003年
・「県民の森ホームページ」開設
・インタープリター会事務局設置(インタープリター会の組織整備進む
75
・「ドングリ教室」開始、以降毎年開催。
・合宿研修会実施(2回、於森の交流館)/ハム燻製作り
2004年

71
・IP会の自立性に関し、県、県民の森関係者で話し合う。
・例会と宿泊研修でIP活動の活性化と直面する諸問題について話し合う。
2005年
・インタープリター募集/研修会開催(第4期生)
・インタープリター第4期生登録(9名)
56
・IP宿泊研修会(救急講習など)開催
・「県民の森外周ウォーキング」開始・ ドングリ教室が自然観察と木工の共催となる
2006年
・インタープリター募集/研修会開催(第5期生)
・インタープリター第5期生登録(6名)
57
・ミニガイド「ドングリのひみつ」発刊
・ボランティア活動進行助成金応募
・宿泊研修会(テーマ:親子キャンプ、於青少年キャンプ場)
・県民の森管理運営の指定管理者が長崎県林業コンサルタントに変更された。
2007年
・インタープリター募集/研修会開催(第6期生)
・インタープリター第6期生登録(6名)
59
・ながさき森林環境税導入/関連活動実施
・「森と遊ぼう 県民の森事業」
・ファミリーキャンプ/スターウォッチング大会/五感で自然を感じようネイチャーゲーム/ドングリのひみつ展/OL・ウォーキング/県民の森外周ウォーキング
2008年
・インタープリター募集/研修会開催(第7期生)
・インタープリター第7期生登録(2名)
61
・「森と遊ぼう 県民の森事業」継続
・紅葉の森植樹大会
・早春ウォーキング
・森林セラピー・森林の癒し体験ワークショップ開催
2009年
・インタープリター募集/研修会開催(第8期生)
・2代目会長選出
・インタープリター第8期生登録(5名)
60
・「県民の森樹木ガイド」 発刊
・第33回長崎県緑化等功労者感謝状受賞
・紅葉の森下草刈り
2010年
・インタープリター募集/研修会開催(第9期生)
・インタープリター第9期生登録(3名)
62
・「県民の森樹木ガイド」 近隣の学校・図書館へ配布
・県民の森“イメージソング”発表
2011年
・インタープリター募集/研修会開催(第10期生)
・インタープリター第10期生登録(5名)
59

2012年

59

(注)人員数には休会者を含んでいません。


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