エアコン据付概要



      ルームエアコン据付施工ガイド
                         ちょっとやって見ようかなと、思われる方挑戦して見て下さい。

1.使用冷媒の確認

使用する冷媒の種類を確認し、冷媒充填が必要な際は同種類の冷媒を準備する

※指定外の冷媒を賞すると、機器の故障の原因になります


2.施工前の準備

冷媒配管は規定の肉厚のものを使う、特にR-410では圧力が高いので注意すること。

※ 特に必要な工具
  マニホールドゲージ又は真空ゲージ・フレアーツール・チャージホース・真空ポンプ・
チャージバルブ ・パイプカッター

※ 冷媒充填に必要な工具

冷媒ガス・充填用はかり・セフティファスター・ボンベ用チャージ口

※ 穴あけ工具
 ホルソー 又は 引き回しのこ
 R-410においては逆流防止用の真空ポンプ又はアダプターを用意又レンチはトルクレンチの使用を推奨

3.エアコン据付工具類 



 マニホールールドゲージ

真空ゲージ

    フレアーツール

      電動ドリル

         ドリル 刃65%



  パイプカッター

      トルクレンチ

  真空ポンプ

    セフティファスター

    電子はかり

4.室内ユニットの取り付け

取付け位置の注意点は、取り付け板の上部は少なくても3p以上はあけるなぜならば本体を上から引掛けるように取付けるから、それくらいの余裕はほしい、特に最近のエアコンは本体上側も吸込み口が伸びている機種も多い、取り付け板がついたら、穴あけに入るが穴あけはホルソー65%あるいは内壁、外壁に芯を出し引き回しのこであける。


 穴があいたら、必ずスリーブをいれる、スリーブがないと中壁の隙間からねずみが入り、いたずらをする事が多々ある(最悪の
     場合は本体入れ替えのケースも)ある。又暖気が入り壁と本体後ろ側に水滴がつきやすい。



   取り付け位置に取付け板を
   固定したらホルソーで配管穴
   をあける。

    配管穴は室外側に勾配を
   付け穴あけ後スリーブを入
   れる。

   穴あけスリーブをつけたら
   室内配管を穴に差込、室
   ;内機を取付け板に引掛ける

穴があいたら、室内機に操作線を取付ける、これは1.5〜2pの皮をむき端子に差し込むだけでよい。あとは壁の中に埋まる部分を配管・操作線・ドレンホースをまとめてテーピングをし、配管穴に通し本体を取付け板に引掛け取付ける。


5.室外機の据付
言うまでもなく安定性のよい場所に、吐出し口は前方をできるだけ空けておく。


6.冷媒配管及び接続工事
1.内部の汚れていない、肉厚0.8mm以上の配管を使用する・
2.フレア加工の仕上がりを厳密にする・
3.フレアにガス種類に合う塗付油を使用する。
4.フレア部は最初は手閉めで、最初からスパナでやるとねじ山をいためる。
5..トルクレンチを使用し、確実に締付ける、レンチがないときは2分管はフレアナットを締め付けていくとパイプが少しねじれる位の処です。

 配管内部に異物が混入すると、冷却不良や圧縮機の故障の原因になる・
 ナット類は真鍮だからねじ山をいためやすい。最初のかかりが大切

フレア工具が無いときは、3m・4mとか加工済みの配管セットを使う方法があるが,長さがあまると丸めるとか、体裁は悪くなるが慣れない人には便利である。フレア配管(高圧,低圧)・Fケーブル・ドレンホース・パテ・ビニールテープ・配管固定用バンドなどがセットになっているので安心して使える。,

7.ドレン・操作用電線工事
操作線は室内・室外機とも1.5mm程被覆を剥し差し込むだけです確実に差し込んでください。ドレンパイプはたるまないように勾配を確認して下さい 勾配が取れていないと詰りの原因に成りそのうち室内機からの水漏れの原因になります


8.真空ポンプ接続
ストップバルブは( 2方弁、3方弁 )が全閉になっている事を確認し真空ポンプを3方ベンのサービスポートに接続するが。このときサービスバルブ(チャージバルブ )を中間につけると取外しがスムーズに行く。マニホールドゲージLOバルブを全開にし、真空ポンプを運転し3方弁のフレアナットをすこしゆるめエアーが入る事を確認し、再度フレアナットを閉め真空引きをする。

 左3方弁(低圧側) ・ 右2方弁(高圧
側)
3方弁にサービスバルブを付けたところ。
これよりガスチャージや真空引きを、おこ
なう



9.真空引き
逆流防止機構付き真空ポンプ又は逆流防止アダプタを従来の真空ポンプに取付けて真空引きをする。真空引きは十分に行う(750mmHg)に到達後約15分はしてください、 冷媒によるエアーパージはR410は特に厳禁です。真空引きが終わったらマニホールゲージのLOバルブを全閉にし1〜2分程度そのままの状態にして針が戻らないことを(ガス漏れ)確認し真空ポンプの電源を切る。( ポンプの電源を切る時はチャージホースを緩めエアーを吸込ませから真空ポンプの電源を切.る ) (2方弁・3方弁)の(6角)を反時計方向にあたるまで全開する。

 逆流防止
  真空ポンプの油が逆流してエアコンに混入すると機器の故障の原因になる。
 真空作業
  機器配管内部の空気を輩出し付着水分を気圧を下げる事で蒸発させ冷凍機油の酸化を防ぎ機器の損傷を防ぐ目的。


10.ガス漏れチェック 
ガス漏れは検知器がなければ、石鹸水を塗付して泡が出ない事を確認

 テーピングのこつ
フレア管(高圧(液管),低圧(ガス管),ドレンパイプ,操作線をまとめてテープを巻く.内機側のフレア管には断熱材が最初から巻いてある、テープは手前から1回転させて,手前に戻ってきたときに少し引っ張って,テンションをかける.これを繰り返す.大体,1/2くらいが重なるように巻く室外機側から室内機側へむかって巻いていくドレンパイプは適当な処でテープから外して巻き、フレア管の先端付近で高圧と低圧のフレアを分けて巻く操作線はどちらかのフレア管と途中までいっしょに巻き.巻き終わったら、ビニールテープで固定する


11.試運転
冷え方の目安は室内機の吸込み口と吐出し口の温度差をはかり8℃以上の温度差があれば又暖房運転の時は14℃以上のの温度差で一応正常となります。温度測定は強風でしばらく運転してから測定してください、(約15分程度)


さらに配管長が7mを越す場合は追加ガス充填をする必要あるがあるため各メーカーの指示に従ってください。


12.冷媒追加充填
ガス量は機種によっても違うので仕様書に従い規定量を(R410は必ず液相から取り出すこと)充填するがR410はここで中間にセフティファスターを使うとガス状になり無理なく充填できる。

 R410のガス漏れした機種は一度、内部のガスを抜いて、新たに規定量を充填する,
     注ぎ足しは能力不足や機器の損傷につながる。

 R410は気相から取り出すと、冷媒の組成が変化するため、能力不足や異常停止を起こしやすい。
 追加量の目安は30×(延長配管長−5)g



ガス充填の注意
R410は無臭・無害ですが、密度が空気より大きいので密閉した部屋で漏れると下層部に冷媒が滞留、酸欠事故となる可能性があります、又直接火に触れると有毒ガスを発生する恐れがありますので、通気性の良い環境で取り扱いをして下さい。

工事をされる方は 自己の責任において施工してください。




2002年4月からフロン回収法が施行されました。
    エアコンや冷凍冷蔵機器からみだりにフロン類を放出すると罰せられます。
    又 フロン類の回 収は登録した業者しかできなくなります。

2002年4月1日以降、フロン回収を業とする場合には、その業を行う都道府県知事に登録されている必要があります。
登録をしないで回収をしますと、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金となります。なお、6月まで猶予期間があります。フロン類の;回収方法について十分な知見を有するものがフロン類の回収を自ら行い又はフロン類に立ち会うことが義務づけられました。又 登録する場録料がかかります。
各都道府県の登録料は、登録申請方法など詳細については都道府県にお問合せください。登録した場合には、回収量の報告義務が課されます。
登録事業所は、年度(当年4月〜翌年3月末まで)ごとに回収量と破壊量及び再利用した量などを冷媒種類ごと、商品;区分ごとに分けて、都道府県ごとに報告することになります。日常の仕事に帳票等完備し記帳していただくことが必要になり、5年間の保管が義務づけられております,又年間の回収量が無くても報告することが必要になります。